ブラジル代表も守備重視 日本代表に求められるのは「手堅さ」

公開日: 更新日:

■短期決戦を熟知するブラジル

 対照的なのが、開催国のブラジル代表である。W杯直前までブラジルでは、自国の代表に関しての期待はそれほどでもなかった。それはルイス・フェリペ・スコラーリ監督が選んだ代表がそれほど魅力的でなかったからである。

 スコラーリはブラジル南部出身、“ガウショ”である。ガウショのサッカーは国境を挟んだアルゼンチンに近く、守備的で激しいとされている。フェリポン(スコラーリの愛称)は02年日韓大会でブラジル代表を優勝に導いた。その優勝メンバーのひとり、MFジュニーニョ・パウリスタはこう分析する。

「フェリポンはまず守備を固める。失点を防ぐことに気を使う。1人か2人、攻撃的な選手には好きにやらせるが、それ以外の選手には守備を要求するんだ」

 今大会、ブラジル代表の滑り出しは、手堅いものだった。負けないサッカーは王国らしくないと映ったかもしれない。それも3試合目になると、堅い守備の中にネイマールたちの攻撃的な才能が輝き始めた。短期決戦を勝ち抜くことを熟知したフェリポンは、実に慎重だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"