ブラジル代表も守備重視 日本代表に求められるのは「手堅さ」

公開日: 更新日:

「W杯は世界最強の国を決める大会ではない」と看破したのは、元ブラジル代表MFの故・ソクラテスだった。

 ソクラテス、そしてジーコのいた82年W杯ブラジル代表は、ペレたちのいた史上最強の70年大会以来、最良の選手を集めたと評価されていた。しかし、その才能あるブラジル代表は準決勝前でイタリアに敗れた。ジーコはこのイタリア戦について「10回対戦すればブラジルが8回は勝つことが出来た試合だった」と振り返る。

 サッカーとはちょっとした運で勝負が決まることがある。しかもW杯は、短期間で行われる。だから、1次リーグから負けないサッカーが必要となってくる。

 今大会の日本代表は、そうしたサッカーが全くできなかった。ACミランの本田圭佑、マンチェスター・ユナイテッドの香川真司、インテルミラノの長友佑都。所属チームを羅列すると、今回の日本代表の攻撃陣は過去最強のように見えた。しかし、ミスの多いセンターバックの起用など、守備には明らかに問題があった。

 監督のザッケローニはそうした欠点に目をつむり、大会に入った。さらに悪いことには、中心選手の本田と香川は精彩を欠いていた。1次リーグ敗退は必然だったのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束