著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

下品な議員どもに見習わせたいプロ野球ファンの健全なヤジ

公開日: 更新日:

■「ケータイ電話か!」

 東京都議会の本会議で、女性議員が都の晩婚出産対策について質問した際に、自民党の男議員が発したヤジ。
「おまえが結婚しろよ」
「産めないのか」

 これへ自民党議員席から愚劣な笑い声が湧き起こった。笑った議員どもは女性差別に同調したのだ。2020年東京オリンピックで、世界に平和で平等な都市をいかにつくり上げるかを必死に討議することを義務付けられた都議会という場所が、実はセクハラ、パワハラ、許せぬ悪辣(あくらつ)が言葉になって噴き出すのが日常茶飯事ということが、全国に知れ渡ったのだ。

 この国の政治は男が牛耳っている封建社会。表立っては女性の社会進出や男女平等をうたい、女性大臣など登用するが、だいたいは閑職で、余り物を寄せ集めて押し付ける。議長は質問者を「○○君」と指名するのが前例で、衆議院議長が土井たか子になった時に初めて男女分け隔てずに「○○さん」と指名したのが話題となったほど。「女は産む機械」と公言した大臣までのさばる、男のポマードとワキガの臭いが議場に充満する場所だ。それは地層のように積み重なって全国の議会にまで及んでいる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です