チームに笑顔…西武・田辺監督代行が「代行」でなくなる日

公開日: 更新日:

「どっちが勝った !?  え、見てないのかよ~」

 西武の森本が笑いながら大げさに天を仰ぐ。練習中、同じ移籍組の脇谷と短距離ダッシュで競走し、近くにいた球団広報に勝敗を聞いたときの一場面だ。

 6月4日に伊原監督が休養(現在は辞任し、球団付アドバイザーに就任)。口やかましい前任者に代わって田辺監督代行が就任して以来、西武の選手に明るい笑顔が戻ってきた。

 もっか西武は29勝42敗(4日現在)。借金13で最下位と苦しんでいるものの、田辺監督代行が指揮を執ってからは8勝8敗と勝率5割を維持している。

 雰囲気だけでなく、野球も変わった。田辺監督代行は采配について、こう話す。

「まあ、ある程度選手はいるしね。なるべくこっちからは指示を出さないようにしている。選手任せ? というより、選手に考えさせるってこと。例えば、『当然、この場面ではベンチからこういうサインがくるよな』と選手が頭に思い浮かべる。そこでベンチのサインを見て、考えが合っているかどうかを確認するという形。投手とか専門外の分野はどうしているかって? そこは担当コーチがいるから任せている」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 8

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  4. 9

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  5. 10

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方