血眼vs無気力の3位決定戦 ブラジルとオランダの温度差

公開日: 更新日:

 すでに「勝敗」は決まってしまったか――。3位決定戦(日本時間13日)に向けてブラジルとオランダの「温度差」があり過ぎるからだ。

「絶対に勝つ」とやる気マンマンなのがブラジル。準決勝ドイツ戦に1-7という歴史的惨敗を喫したことで、国内は現在、代表チームに対し怒りと失望が蔓延。試合直後から各地で暴動が起こっているように大混乱に見舞われている。そんな国民感情を少しでも和らげるためには、3位決定戦とはいえ勝利が絶対条件なのだ。腰椎骨折の重症を負ったネイマールですら「力になりたい」とチームに帯同することを表明した。

 対照的に、オランダは全くやる気を見せていない。W杯では過去に準優勝3度の実績があり、今大会の目標は「初優勝」しかなかった。3位では意味がないのだ。ファンハール監督も以前から「W杯で3位決定戦をやる意味はない」というのが持論。選手も準々決勝、準決勝とも120分+PK戦を戦った疲労感がぬぐい切れていないこともあって、試合2日前のこの日もダラケ気味。シュート練習はおろか、ランニング、コンディショニングすらしない選手が大半だった。

 この状況を見れば、試合の勝敗は見るまでもないが、そこはプロ集団。キックオフのホイッスルが鳴ったら本気モードのスイッチが入ることも十分にあり得る。それでも、オランダがブラジルに勝ったりでもしたら、国内は火の海となるかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  3. 3

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  4. 4

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  5. 5

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  1. 6

    森友文書の一部欠落で財務省が回答…公表された概要リストに「安倍昭恵」の名前

  2. 7

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 8

    早実初等部を凌駕する慶応幼稚舎の人脈網…パワーカップルを惹きつけるもう一つの理由

  4. 9

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  5. 10

    迷走続く「マレリ・ホールディングス」再建…金融界の最大の懸念は日産との共倒れ