「監督人事」記事火種で取材規制 阪神フロントに疑問の声

公開日: 更新日:

中日は徹底統制でファン離れの過去

 また工藤氏は、「スポーツマスコミが人事で騒ぐのは、今の阪神には人事以外に面白いトピックが少ないからだ」と言う。

「日ハムの大谷のようなスターがいたり、凄い新人がいたり、マートンが三冠王を狙える位置にいるわけでもない。それはそれでしょうがないことだが、自分たちの都合が悪いことにフタをしようとするのは解せない。12球団で阪神ほど取材禁止を乱発する球団はほかにない。ファン人気にあぐらをかいて、記事を書かせてやっているという姿勢ではファンにチームの実情は伝わらず、親近感が持てなくなる。たとえば中日は落合監督時代、徹底的な情報統制を敷いたことで、8年間で4度も優勝しながらファンが離れ、今も“後遺症”に苦しんでいる。阪神も1試合平均の観客動員が4万人を維持していたのは11年度が最後。今年は同年より約2500人も減らしていることにもっと危機感を抱くべきです」

 阪神の選手は、実力もないのに周囲からチヤホヤされて勘違いすることも伸びない原因といわれる。取材禁止を連発するフロントも似てないだろうか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動