ロイヤルズ地区S進出 弱小チーム甦らせた巧みなチーム運営

公開日: 更新日:

 長引く低迷から一時はア・リーグのお荷物とまでいわれた青木宣親(32)所属のロイヤルズが、久々に日の目を見た。

 9月30日(日本時間10月1日)、アスレチックスとのア・リーグのワイルドカードゲームを戦い、延長12回にもつれ込む死闘の末9―8でサヨナラ勝ち。ワールドチャンピオンになった85年以来、29年ぶりのポストシーズン進出を果たしたからだ。

 サイ・ヤング賞右腕ブレット・セイバーヘイゲン、主砲ジョージ・ブレットらを擁して85年に世界一を達成して以降は長期低迷。04年からは3年連続でシーズン100敗を記録するなど、長らくポストシーズンから遠ざかった。08年には日本ハムを日本一に導いたトレイ・ヒルマンが監督に就任したものの、再建できずに10年のシーズン途中に解任された。

 開幕前の年俸総額は30球団中18位の9048万1500ドル(約98億9000万円)。これはドジャースヤンキースの半分以下だ。

 貧乏球団のプレーオフ進出は、06年に就任したムーアGMの手腕が大きい。ドラフトで指名した選手を自前で育成。今季の野手のレギュラーではペレス捕手(24)、ホズマー(26=08年1位)、ムスタカス(26=07年1位)両内野手、ゴードン外野手(30=05年1位)、DHバトラー(28=04年1位)の5人がロイヤルズの生え抜きである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋