3頭すべてに弱点…凱旋門賞で日本馬の成績散々だった理由
オルフェーヴルによって一時は近づいたはずの世界制覇が、また少し遠のいた――。日本時間で5日(日)の23時30分発走の仏GⅠ凱旋門賞(ロンシャン競馬場、芝二千四百メートル)で日本馬3頭はいずれも大きな見せ場はつくれなかった。
馬場状態は“良”で、勝ったのは昨年の勝ち馬トレヴ。時計は2分26秒05だった。
日本の最先着はハープスターで6着。ジャスタウェイが8着で、ゴールドシップは14着と散々な結果に終わった。
オルフェが2年連続で2着し、今年は日本のトップクラス3頭が遠征。「今度こそ」というムードが漂っていたが、実はいずれもが大きな弱点を抱えていた。
ハープスターは3歳牝馬とあって斤量は軽くても、キャリアが浅く、環境の変化によるプレッシャーは大きい。また、フルゲート20頭立てでこれまでのように外を回して届くのか、という懸念があった。
ゴールドシップは重い馬場は得意でも、近年の凱旋門賞はほとんどが直線での瞬発力勝負。こういうレースは最も苦手としている。