著者のコラム一覧
一般社団法人 日本健康経営専門医機構

医師を中心に医療従事者が健康経営を体系的に学び、企業に専門的支援を行う一般社団法人。健康経営を経営戦略として根付かせ、企業価値の向上と持続的成長を支援し、社会全体の健康づくりに寄与することを目的として活動している。代表理事は東貴大医師。この連載は、賛同医師による各分野の医療の悩みをリレー形式で紹介。 <https://jhba.org/> 社団法人日本健康経営専門医機構

45歳で始まった胸やけ、50歳で軽くなったけど…放置すると危険な食道がんのリスク

公開日: 更新日:

 胸やけは「年のせい」と軽く考えられがちですが、放置すると深刻な病気につながることがあります。例えば50歳の男性Aさんのケースです。Aさんは仕事柄、深夜に帰宅して夕食と晩酌をすませ、そのまますぐに寝る生活を続けていました。45歳頃から軽い胸やけや酸っぱい胃液がこみ上げる感じがあり、げっぷも時折り起こり、ひどい日は朝方に咳症状も出ていましたが、市販薬で様子を見ていました。

 50歳になる頃には胸やけは軽くなったものの、むしろげっぷと咳が毎日のように続くようになり、病院で検査したところ、慢性的な逆流性食道炎が判明しました。そこから食道の表面が傷つき慢性化してしまう「バレット食道」を引き起こしていたのです。

■バレット食道を引き起こすと5~10年で食道がんのリスク

 逆流性食道炎は、胃や十二指腸の内容物が食道に逆流して起こる炎症です。この炎症をくり返すうち、食道を守っている通常の細胞が傷つき、「胃や腸に似た細胞」に姿を変えてしまいます。「バレット食道」になると粘膜が酸に強くなるため、胸やけがかえって軽く感じられることがありますが、個人差はあるものの、バレット食道になってから5〜10年ほどかけて食道がんが発生するケースがみられます。症状が軽くなったとしても安心は禁物です。早めに受診し、主治医の指示があれば内視鏡(胃カメラ)検査を受け、バレット食道の有無やがんの芽を確認することが、将来の重い手術や治療を避ける最善策になります。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一〈48〉73歳で駒沢大学に入学、就活に悩む同級生にした「木彫り名人」の話

  2. 2

    萩本欽一〈47〉気仙沼ちゃんは民宿4軒経営の大女将に 説教してテレビで夫を募集させた甲斐があった

  3. 3

    阿部慎之助にした「今ならパワハラで即クビ」の指導&落合博満から学んだ仰天トレーニング

  4. 4

    モグライダーともしげが埼玉の中高一貫ミッションスクール聖望学園で打ち込んだアメフト《26年夏番外編》

  5. 5

    やっぱりか? 自民・村井国対委員長が高市首相「国会逃避作戦」画策…予算委出席「原則不要」案をリポスト

  1. 6

    萩本欽一〈46〉斉藤清六が泣きながら持ってきた1000万円、追い返そうと思って貯金額を聞いたら驚いた

  2. 7

    郊外に住むという選択肢 「都心から1時間」の狙い目エリア

  3. 8

    植田日銀シルバーウイーク前の「円高誘導」は大失敗…もはや為替介入はできない

  4. 9

    広島4番栗原に敵将・落合監督は「四球でいい」と助言を…

  5. 10

    高市首相の日米首脳会談「蜜月アピール」は突っ込みどころ満載…トランプ大統領は「心ここにあらず」