横綱大の里が抱える“厄介な悪癖”…パワーだけでは勝てない「幕内の壁」が立ちはだかる

公開日: 更新日:

 悪癖を抱えたままでは賜杯は遠い。

 14日初日の9月場所で、昇進後初の優勝が期待されている横綱大の里(25)。新横綱の先場所は11勝4敗。琴勝峰の平幕Vを許した。

 新横綱は毎日行う土俵入りの負担に加え、大関時代以上に「負けてはいけない」という重圧にさらされる。結果を出せなかった新横綱が多いのだが、大の里を苦しめたのはむしろ「引き癖」という厄介な悪癖だ。

 若手親方が言う。

「立ち合いで相手を押し込めなかった時、あるいは攻めてる途中で押し返された時など、想定外の展開に弱い。そうなると両手をバタバタさせてはたいたり、相手の頭を抱えたりと、すぐに引いてしまう。自分の押しと圧力に絶対の自信を持ち、劣勢になった経験が乏しいからです。日体大1年時から学生横綱に輝き、入門時にはすでに193センチ、175キロ(現在は187キロ)の体格を誇っていたほど。アマチュアはもちろん、そんじょそこらの力士相手なら、立ち合いの圧力、パワーだけで勝てる。しかし、幕内はパワーだけではやっていけません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハム新庄監督がドラフト会議出席に気乗りしないワケ…ソフトB小久保監督は欠席表明

  2. 2

    佐々木麟太郎をドラフト指名する日本プロ球団の勝算…メジャーの評価は“激辛”、セDH制採用も後押し

  3. 3

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  4. 4

    小嶋陽菜はブランド17億円売却後に“暴漢トラブル”も…アパレル売れまくりの経営手腕と気になる結婚観

  5. 5

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  1. 6

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  2. 7

    今秋ドラフトは不作!1位指名の事前公表がわずか3球団どまりのウラ側

  3. 8

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 9

    「仮面の忍者 赤影」で青影役 金子吉延さんは週5日の病院通いで「ダイジョーブ?」

  5. 10

    また日本中がブラック企業だらけになる…高市首相が案の定「労働時間規制」緩和指示の醜悪