著者のコラム一覧
一雫ライオン作家

1973年、東京都出身。明治大学政治経済学部2部中退。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に。数多くの作品の脚本を担当後、2017年に「ダー・天使」で小説家デビュー。21年に刊行した「二人の嘘」が話題となりベストセラーに。著書に「スノーマン」「流氷の果て」などがある。

(71)すみません、話が聞こえたもので

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

 堂前は短く話し終えると電話を切り、戻ってくる。

「申し訳ありませんでした」

 庄子が低い声で、問うた。

「……誰からだよ」

 堂前は、透明な眼鏡の奥にある目で、庄子を見る。

「あんた時々そうやって電話してるけど、誰と電話で話してるんだ?」

 … 

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【連載】十二の眼

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