7度目防衛成功で敵なし 山中慎介に「海外で防衛戦を」の声

公開日: 更新日:

 22日に行われたWBC世界バンタム級王者山中慎介(32)の7度目の防衛戦。山中は挑戦者のスリヤン・ソールンビサイ(25)に3-0で判定勝ち。7、8、9ラウンドに計3度のダウンを奪うも、具志堅用高(元WBAライトフライ級王者)の持つ世界戦6連続KOには届かなかった。

「山中は序盤、流れを掴めなかったのか、動きが直線的。パンチも少なく、スリヤンのノーモーションの右を何発か食らっていました。ただ、スリヤンは距離を潰すための右を打った直後は体が流れるクセがあった。山中はそこに合わせて得意の左を重ね、後半を圧倒した。負けたスリヤンですが、山中の得意の左をあれだけ食らって倒れないのだから大したものですよ」 (スポーツライターの多い織田淳太郎氏)

 試合後は「納得いかないお客さんもいるかもしれないけど、まだまだ負ける気がしない。(次は)統一戦をしたい」と豪語した山中は、もともと米国で王座統一戦の構想を持っている。だが、敵地となればホームアドバンテージはない。環境、気候、現地ファンのすべてが不利に働く。これまで海外で防衛戦を成功させた日本人は渡辺二郎(元WBA・WBCスーパーフライ級王者)、西岡利晃(元WBCスーパーバンタム級王者)、三浦隆司(現WBCスーパーフェザー級王者)、亀田和毅(現WBO世界バンタム級王者)の4人しかいない。前出の織田氏は「それでも山中は海外で防衛戦をやるべきでしょう」とこう言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に