場所前から満身創痍の逸ノ城 骨盤異常より心配な「自律神経」

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 遠征治療も、根本的な解決にはならない。9日から開幕する大相撲九州場所。直前の3日に骨盤の異常が明らかになったのが、新関脇の逸ノ城(21)だ。

 下半身の状態が悪く、湊親方(元幕内湊富士)が懇意にしている整復師を大阪から呼んで検査を受けさせたところ、骨盤がズレていることが判明。治療のため、急きょ5日から1泊2日で大阪に赴くことになった。

 秋巡業中は帯状疱疹でダウンし、1週間の入院。数日前から「体が重い。食欲がないのに、体重が増える。もう200キロは超えていると思う」とため息をついていた。太股も計測のわずか3日後に97センチから99センチに増えるなど、異常な太り方をしている。

 骨盤が治れば、そうした現状も改善する――と思いたいが、まったく別問題だ。旧ユーゴ・ナショナルスキーチームのコーチだった平山昌弘氏(フィジカルトレーナ-)は、「明らかに自律神経がコントロールできていません」と言う。

「恐らく心因性のストレスが原因でしょう。食べないのに太るというのは、ストレスの影響で自律神経が正常に機能していないからです。そもそも、帯状疱疹もストレスで免疫力が落ちた時にかかりやすい。心のストレスでダメになる選手もいる。私もユーゴのコーチ時代は、選手のメンタルケアに気を使ったものですが……」

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