初日惨敗の逸ノ城が背負わされる「土俵に新風を」という重荷

公開日: 更新日:

 これが先場所を沸かせた「モンゴルの怪物」と本当に同一人物なのか。そう思いたくなる新関脇逸ノ城(21)の相撲だった。

 九州場所初日は、横綱日馬富士と対戦。秋場所では横綱が途中休場したため、初顔合わせでどんな相撲を取るのかと、福岡のファンも固唾をのんで見守った。

 ところが、日馬富士に素早い立ち合いで懐に入られると防戦一方。何も出来ないまま寄り切られた。

 逸ノ城は「(立ち合いが)合わなかった」とつぶやいたが、中継を解説した北の富士(元横綱)は「それはあくまで本人の感覚であって、はたから見れば明らかに立つのが遅れた」とピシャリと言った。

 逸ノ城にも同情すべき事情はある。なにせ、初日から横綱戦では緊張の度合いが違う。しかも、相手は立ち合いの鋭さを武器とする日馬富士だ。初顔合わせで横綱の速攻をしのぐのは難しい。場所前は取材やイベントなどに駆り出され、満足な稽古が出来ずにストレスでダウン。さらに腰を痛めるなど、状態も良くはなかった。それでも期待の新関脇が見せ場すらつくれず、惨敗した代償は大きい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ