初日惨敗の逸ノ城が背負わされる「土俵に新風を」という重荷

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 近年の大相撲には停滞感が漂っていた。いくら白鵬が記録を伸ばそうと新鮮味がない。昨年デビューした遠藤も肝心の相撲で結果を残せず、今場所も黒星スタート。

 だからこそ、新入幕の秋場所で13勝2敗というデビューを果たした逸ノ城には土俵に新風を吹き込んでほしい。ファンはそう願っている。

 大相撲を凋落させた大きな責任は、強い力士を育てられず、大卒やモンゴル人といった「即戦力」頼みの相撲協会や親方衆にあることは間違いない。相撲ファンはそうした事情を理解していても、入幕2場所目の力士に期待せざるを得ないほど強い力士に飢えているのだ。

 本人の意思とは関係なく、重い荷物を背負わされている逸ノ城。今後もデクノボーさながらの負け方をしようものなら、せっかく再過熱しつつある相撲人気もしぼむばかりだ。

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