プロ野球開幕直前に「侍J」強化試合 12球団が大ブーイング

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■メンバー入りすると公式戦への影響は必至

 何より困っているのは選手を送り出す現場。3月27日にセ・パは同時開幕する。各球団にとって、3月10日前後はオープン戦中盤。特に強化試合の中心メンバーとなるだろう大谷(日本ハム)、藤浪(阪神)ら若手、中堅クラスは開幕に向けて調整のピッチを上げていく時期でもある。冒頭の首脳陣が言う。

「17年のWBC開催までのつなぎとして、侍ジャパンの事業会社が代表を宣伝し、会社として収入を得たい気持ちもわからなくはない。でも、開幕直前の3月半ばという時期は現場としては避けてもらいたいのが本音。試合で故障したら開幕どころか前半戦の戦いに大きく影響する。『ケガをした場合は補償はします』といっても、お金では解決できないことだからね。それに相手がキューバというならまだしも、レベルの低い欧州選抜では死球とかスライディングで故障のリスクが増す」

 ただでさえ、メンバー入りした選手は仕上げを早めないといけない。代表合流、直前練習、チーム再合流となると4~5日間はまともに練習ができず、公式戦に影響する選手が出る可能性もある。

 デメリットが多い強化試合。かえって侍ジャパンの首を絞める結果にならなきゃいいけど。

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