<第7回>白鵬らモンゴル人横綱の原点となった「公園飲み」…金欠と孤独が結束を強めた

公開日: 更新日:

 彼らにとって、慰めとなったのが同郷力士との会話だ。当時は1部屋1人という外国人枠はなかったとはいえ、モンゴル人力士全盛期はまだ先の話。好んで彼らを入門させる部屋は少なく、自分以外は全員日本人というケースも珍しくなかった。彼らは無聊を慰めるために相撲部屋の多い両国の公園に集まり、互いにその日あったことなどを報告。稽古でこれだけ厳しくやられたなどと、愚痴をコボし合った。

 フトコロのさみしい彼らにとって、居酒屋の宴会は高根の花。コンビニで缶ビールを買うカネすらない力士もいた。それでも酒を飲んで憂さを晴らしたい。モンゴルでは子供でも馬乳酒を飲む習慣があるから、なおさらだ。ある力士は部屋の冷蔵庫からこっそり、ビールを拝借。兄弟子のウイスキーを黙って持ち出したものもいる。

 そうやって彼らは苦労を分かち、励まし合いながら切磋琢磨。後にこの中から白鵬日馬富士鶴竜の3人が横綱に出世するとは、彼ら自身、夢想だにしなかった。

(つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    りくりゅう電撃引退も三浦璃来だけ競技継続の「ウルトラC」…ごく身近にも“前例”あり

  2. 2

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  3. 3

    小室眞子さん最新写真に「オーラがない」と驚き広がる…「皇族に見えない」と指摘するファンの残念

  4. 4

    エゴイストのような「人間性」がアウト? ドジャース佐々木朗希にトレード説がくすぶり続ける根拠

  5. 5

    小室圭さん家族3人ショットを「ニューヨーク・ポスト」が報道 1億円以上の新居から居住先、子供の性別まで赤裸々に…

  1. 6

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  2. 7

    松重豊がついに引退を示唆し2代目探しに言及…「孤独のグルメ」井之頭五郎を継ぐ有力候補者の実名続々!

  3. 8

    佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れていた

  4. 9

    FIELD OF VIEWボーカル浅岡雄也さん 2002年の解散時は重圧で「うつ状態に」…6年前に再始動

  5. 10

    りくりゅうペア大逆転金メダルを呼んだ“かかあ天下” 木原龍一はリンク内外で三浦璃来を持ち上げていた