「非行のデパート」白鵬の大鵬超えは大相撲崩壊の始まり

公開日: 更新日:

■ライバルなし

 白鵬には以前からこうした兆候はあったものの、優勝回数が増えるにつれ態度はますます悪化している。現在でさえ土俵態度が目に余るのだから、大鵬超えともなればますます拍車がかかるだろう。スポーツマスコミはそんな白鵬の悪事を指摘せず、「偉大な記録」と号外まで配ってはしゃいでいるのだから同罪だ。

 白鵬を止める力士がいないことも、悲劇を助長させている。相撲評論家の中澤潔氏が言う。

「大鵬には柏戸という手ごわいライバルがいながら、記録を打ち立てた。しかし、白鵬にはこれはという強敵がいない。日馬富士鶴竜横綱とはいえ、仲間意識が強いモンゴル人。だから最も手応えのある相手は、頼りないでしょうけど稀勢の里になる。ファンも稀勢の里に期待するしかない。他に誰もいないのだから仕方ありません」

 最大の敵が勝負弱い大関では、白鵬も楽なもの。40回と言わず、50回の優勝も夢ではない。
 白鵬の大鵬超えはすなわち、大相撲の崩壊である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋