男娼買春で獲得断念 D・スチュアート事件の一部始終

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 巨人は入団交渉を凍結させ、岩本担当補佐にさらなる身辺調査を命じた。そして正力亨オーナー(故人)を中心に連日、協議を行った。その間、岩本担当補佐がロスから事情説明のためにかけた電話への返事が冒頭の王監督のセリフだった。2月1日、王監督の願いもむなしく、巨人は正式に獲得を断念、交渉を打ち切った。

 実はスチュアートは熱心なクリスチャンで酒もたばこもやらない。シーズンオフにはスポーツを通じて若者を正しい道に導こうと、チームメートらと一緒にYMCAで、青少年にバスケットボールのコーチをするような人物だった。

「事件のあった日もコーチしていた連中が、汗をかいたので、帰りにちょっとビールを飲もうとなった。スチュアートは酒を飲まないので、車で待っているからと新聞を読んでいたそうだ。そこにたまたまルビーがやってきて、『車に乗せて』と。もし、あのまま入団、メジャー同様の働きをしたら、巨人も優勝を重ね、王監督解任も避けられ、その後の巨人の歴史、監督人事も違ったものになったと思いますね」(岩本氏)

 スチュアートは86年にアスレチックスに移籍。その年に9勝(5敗)すると、翌年から4年連続20勝した。

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