監督の意に反し故障者続出の巨人 OBが指摘する意外な原因

公開日: 更新日:

 別のOBが言う。

「12年目ともなると、監督に権力が集中する。周囲のコーチが顔色をうかがうようになり、そのうち意見するコーチが誰もいなくなる。昨季、原監督が組んだ113通りもの猫の目打線に、ナインは辟易しながら戦っていたのが実情。昨季あたりからベンチと選手間に温度差があると指摘する声は確かにある。ナインが『なにくそ』とならないのはなぜか。それこそ原監督自身が危惧していた『組織の硬直化』ですよ」

 しかも、だ。白石オーナー以下の球団幹部が松井秀喜や高橋由を「次期監督候補」と公言している。冷静に考えれば、これは異常である。こうなると、選手は次の監督が誰になるのか、頭の中が『今』より『先』に行く。松井が宮崎キャンプを視察すれば、「松井さんは監督をやるんですか? やらないんですか?」と興味津々。「松井さんがやらないなら、由伸さん? 川相さん(ヘッドコーチ)もあるかも」とあちこちで話題になっているのだ。原監督は今年いっぱい――。ナインがそう思えば、現指揮官の求心力は落ちて当然。これが選手の痛い痒いにつながっているという指摘もチーム内にはあるのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?