まるで今季を暗示…セの「ファンミーティング」はドッチラケ
一体、何がしたかったのか。23日に行われたセ・リーグのファンミーティングのことである。
今年で3回目となる同ミーティングにはセ6球団の監督とドラフト1位選手らが出席。事前にチケットを買ったファンを前に、指揮官や選手が熱いトークを繰り広げるのがウリとされていた。ところが、実際はどうか。
各監督から開幕投手の発表こそあったものの、どれも事前に報道されている名前ばかりでサプライズ感はまるでなし。広島の緒方監督が売り出し中の3年目・鈴木誠也(20)の「開幕1番起用」を明言したり、DeNAの中畑監督が新人・山崎康晃(22)のクローザー起用を明かして場を盛り上げようとしたものの、これとてファンや報道陣には「想定内」のことだった。
むしろ、開幕直前にもかかわらず、6球団の監督が和気あいあいと軽口を叩き合う姿に、「これではシーズン本番を前にファンをしらけさせるだけじゃないか」と余計な心配をしたくなるほどだったのだ。
そもそも今季のプロ野球は話題に乏しい。キャンプ、オープン戦を通して盛り上がっているのは、22日のオープン戦最終戦で球団最多の3万人超えの観客を集めた「黒田特需」に沸く広島ぐらい。「盟主」の巨人は故障者が続出し、「新成」をチームスローガンに掲げながら、開幕メンバーにはいつものメンバーが顔をそろえることが確実だ。