恩師クロップ退団決定で現実味帯びる香川真司の「J復帰」

公開日: 更新日:

 12年6月に移籍した英プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドで失意の2年を過ごした日本代表MF香川真司(26)が、14年8月に古巣ドルトムントへの復帰を決めたのは、相思相愛の指揮官がいたからである。

 香川が初めて海外に飛び出し、10年7月に加入したドルトムントで活躍できたのは、すべてはクロップ監督のおかげである。「シンジは中盤の真ん中で生きる」と高く評価。守備などを免除して自由を与えることで香川の能力を引き出した。

 マンU時代にはサイドやボランチでプレーさせられ、ベンチを温めることも多かったが、「シンジが左サイドとは! 心が張り裂け、涙があふれてくる」と温情コメントを発していた恩師クロップの下、香川は再生を図り、かつての輝きを取り戻すハズ……だった。

 ところが15日、クロップ監督が緊急記者会見を開き、今シーズン限りで退団することを明かしたのだ。後任は14年5月までドイツ1部マインツを率いていたトゥヘル監督に内定していると地元紙が報じている。マインツといえば、香川の日本代表のチームメートFW岡崎慎司(28)が所属しているクラブ。親日家で知られるトゥヘル監督と香川はうまくやっていけるだろうが、トゥヘルは現役ドイツ代表MFケディラ(レアル・マドリード所属)を引き入れようと画策中。そうなると香川は、はじき飛ばされてしまう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ