史上初個人8連覇 円熟の内村に懸念される“燃え尽き症候群”

公開日: 更新日:

「今朝、起きた時から気持ち的に上がってくるものがなかった。ここまで上がってこないのは初めて」――。

 26日、世界選手権(11月、英グラスゴー)などの選考会を兼ねた体操の全日本選手権の個人総合で前人未到の8連覇を達成した内村航平(26)。試合後、競技中の複雑な心境を明かした。

 初日の予選では跳馬で最高F難度の大技「リシャオペン」を難なく成功させたが、皮肉にも気持ちが盛り上がらなかったのはそれが原因だった。「初日から調子良かったし、リシャオペンが決まって出し切った感が強かった」(内村)というのだ。

 今年1月には26回目の誕生日を迎え、すでに男子選手のピークといわれる25歳を過ぎた。選手として円熟味が増したとはいえ、精神面に課題が残る。

 12年のロンドン五輪では、「今まで緊張したことはない」「プレッシャーの意味が分からない」などと、開幕前に大風呂敷を広げながら、「一番欲しい」と言って金メダルを目指した団体予選では、鉄棒とあん馬で落下。決勝でもあん馬の終末技でバランスを乱し崩れ落ちるように着地。中国の後塵を拝して銀メダルに終わった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち