順調に回復のヤンキース田中 マイナーで「45球」調整登板へ
右手首の炎症と前腕部の張りで故障者リスト(DL)入りしているヤンキース・田中将大(26)が21日(日本時間22日)の傘下3Aスクラントン(対ダーラム=レイズ傘下)での調整登板が決まった。19日にヤンキースが正式に発表した。
前日に遠征先のワシントンでブルペン入りし、29球を投げ込んだ。一夜明けたこの日は患部に異常がないことから首脳陣からマイナー戦の登板にゴーサインが出た。
ナショナルズ戦を前にキャッチボールなどで汗を流した田中は「ここまで順調にきているので、打者相手にしっかりと投げたい。自分の投球をするだけです」と話した。
当初はマイナーでの調整登板を3~4試合こなしてから、メジャー復帰が予定されていた。首脳陣はエース右腕の回復具合を慎重に見定めているのだろう。試合前に会見したジラルディ監督は「田中は3回、45球をメドに投げる。今後の調整スケジュールは、投球内容を見てからになる」と具体的な復帰時期については明言を避けた。
相手のダーラムはチーム本塁打29本(インターナショナルリーグ3位)と打線が強力だ。結果は関係ないとはいえ、マイナー相手に投球内容が芳しくなければ、首脳陣から追試の調整登板が課される可能性はある。
早期復帰を目指す田中は、わずか45球の内容が問われる。