著者のコラム一覧
鈴木良平サッカー解説者

1949年6月12日生まれ。東京都世田谷区出身。東海大卒業後の73年、ドイツの名門ボルシアMGにコーチ留学。名将バイスバイラーの薫陶を受け、最上級ライセンスのS級ライセンスを日本人として初取得。84-85年シーズンのドイツ1部ビーレフェルトのヘッドコーチ兼ユース監督。なでしこジャパン初代専任監督。98年福岡ヘッドコーチ。

なでしこ初代専任監督指摘 「存在感増したMF阪口は好材料」

公開日: 更新日:

 ニュージーランド、イタリアとのテストマッチをこなし、なでしこジャパンは6月1日午後、女子W杯が開催されるカナダに向かって旅立つ。

 11年W杯を制し、世界女王として2連覇を目指すわけだが、世界ランク4位の日本にとって実力上位国の1位ドイツ、2位アメリカ、3位フランスはもちろん、5位スウェーデン、6位イングランド、7位ブラジル……と強豪を相手に苦しい戦いを強いられるだろう。

 しかし、テストマッチ2試合をじっくりと観察して「明るい材料」を見いだすことが出来た。

 まずは「ボランチのMF阪口(夢穂=27)が存在感を増して、チームの展開力が4年前よりも向上した」ことである。

 ニュージーランド戦でベテランMF沢(穂希=36)とボランチのコンビを組んだ初W杯組のMF川村(優理=26)は、守備と運動量の面ではまずまずだったが、展開力の部分で改善点は多い。

 阪口は、ピッチ全体を見据えながらボールを右から左へ、左から右へと的確にさばき、なでしこの生命線である「サイドからの攻撃」の起点となった。単に「散らす」のではない。機を見てFW大儀見(優季=27)に縦パスをスパッと入れ、攻撃のバリエーションを増やす役割を担った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手