第一生命太っ腹支援も 代表選考は「東京マラソン」だけになる

公開日: 更新日:

 実際、昨年は協賛企業が減って、運営が困難になったため、女子の選考レースだった横浜国際が6回大会を最後に幕を閉じた。今後は、横浜国際の二の舞いになる選考レースも出てくると予想される。

 あるスポンサーの関係者が言う。

「日本選手のメダルが絶望視されている状況が続くようなら、国内の選考レースは公式スポンサーだけで20社以上が名を連ねワールドマラソンメジャーズ(世界の主要6レース)に登録されている東京マラソンだけになる可能性は十分にある」

 しかし、深刻なスポンサー離れが進み、レースが淘汰されるのは日本のマラソン界にとってはむしろ歓迎すべきことだろう。これまで男女とも条件の異なる選考レースが3大会もあり、不可解な代表選出を行った結果、本番で惨敗したケースは少なくない。競泳のように一発勝負で代表枠を競わせれば、公平な条件のもとで行われるだけに、選手の実力差が明確になり、代表選考も透明性が保たれる。

「20年東京五輪の代表だって、同年の東京マラソンで同じコースを走って決めるのがベストではないか」と前出関係者は言う。

 国内マラソンの底上げは選考レースの見直しにもかかっている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性