第一生命太っ腹支援も 代表選考は「東京マラソン」だけになる

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 かつてはメダル有望種目として注目を集めたマラソンの五輪、世界選手権の国内選考レースが岐路に立たされている。

 マラソンの名門としても知られる第一生命は昨2日、新たに国内のレースを協賛すると発表。北は北海道から南は熊本まで15大会のスポンサーを務める。大会当日はマラソン教室などのイベントを行い、会場内にブースを設けて自社の保険商品の販促につなげる狙いもあるのだろう。

 同社関係者によれば、協賛レースは地方も含めた大都市で開催され、出場者数が1万~2万人規模の大会を中心に選んだという。

 スポンサーになるなら、宣伝効果の高い大きなレースを協賛するのは当然だが、今や五輪の選考レースに指定されている大会ですらスポンサー企業からは厳しい目が向けられているという。日本のマラソンは男女とも国際舞台で低迷し、国内レースですらアフリカ勢の後塵を拝している。そのため、五輪や世界選手権の選考条件に派遣標準記録の他に「日本人1位」という曖昧な規定も含まれているほどだ。各大会とも日本人選手のタイムは低調で、ファンの関心も低下していることから、撤退を検討するスポンサー企業は少なくないのだ。

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