著者のコラム一覧
渡辺勘郎ノンフィクションライター

59年8月、東京都墨田区生まれ。中大法学部卒業後、週刊文春編集部を経て独立。フリージャーナリストとして、野球を中心に著書多数。

もう1場所待って欲しかった新大関誕生

公開日: 更新日:

 いまや幕内に7カ国16人の外国人力士が名を連ね、角界の頂点に君臨する横綱は3人ともモンゴル出身、という大相撲。日本の国技ではあるが、もはや外国出身者なしでは成り立たなくなっているといえるだろう。そんな流れの先駆者の一人であり、横綱まで務め、今も日本相撲協会に残って元高見山以来2人目の外国出身の部屋持ち親方として弟子の指導に当たるのが元・武蔵丸の武蔵川親方(44)だ。そんな彼だからこそ話せる大相撲、特に外国人力士に対する率直な思いを聞いた。

「優勝した照ノ富士が大関になったわけだけど、私は、もう1場所、待ってからでもいいんじゃないかな、と思ってた。もう1場所、見てからでもいいんじゃない? とね。優勝したといっても、横綱を倒してない。たとえ3敗してたって、上の人を倒してたら納得するんだけど。そもそも最近は、その、上の人たちがピリッとしてないんだから」

 先月の夏場所、12勝3敗の成績で初優勝した照ノ富士。春場所のあと、「14勝で、優勝なら」と言われていた大関とりの条件が場所前には「13勝でも」となり、さらに白鵬が3敗して優勝ラインが下がったことで、一気の大関とりとなった。しかも稀勢の里琴奨菊の2大関には土を付けたが白鵬には敗れ、同部屋の日馬富士との対戦はなく、鶴竜は休場と、横綱には勝っていない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 2

    国分太一だけでない旧ジャニーズのモラル低下…乱交パーティーや大麻疑惑も葬り去られた過去

  3. 3

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  4. 4

    参院選千葉で国民民主党に選挙違反疑惑! パワハラ問題で渦中の女性議員が「証拠」をXに投稿

  5. 5

    石破首相の参院選応援演説「ラーメン大好き作戦」ダダすべり…ご当地名店ツラツラ紹介も大半は実食経験ナシ

  1. 6

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  2. 7

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  3. 8

    参院選終盤戦「下剋上」14選挙区はココだ! 自公の“指定席”で続々と落選危機…過半数維持は絶望的

  4. 9

    外国人の「日本ブーム」は一巡と専門家 インバウンド需要に陰り…数々のデータではっきり

  5. 10

    「サマージャンボ宝くじ」(連番10枚)を10人にプレゼント