著者のコラム一覧
渡辺勘郎ノンフィクションライター

59年8月、東京都墨田区生まれ。中大法学部卒業後、週刊文春編集部を経て独立。フリージャーナリストとして、野球を中心に著書多数。

返事だけ「ハイ!」ってのが多い。来日して二十何年、日本人も変わってきてるのが分かるよ

公開日: 更新日:

 昔と今の弟子の違いを語っても、決して悲観的ではない武蔵川親方。弟子との接し方は、いるだけで雰囲気をつくったという先代とはかなり違う。

「時代だよ、これは。昔は一言、二言聞けばできる人が多かったけど、今の子は、なかなか理解できない。昔はハングリーさがあったからね。今は、それがないから……聞いてるか、聞いてないかも分からない。

 今の若い人は、返事だけ『ハイ!』ってのが多い。日本に来て二十何年経って、日本人も変わってきてるのが分かるよ。

 たとえば、今の若者は何でも『お母さん』だから(笑い)。お母さんが何でもすぐに送ってくる。お母さんでなくても、おじいちゃんやおばあちゃんが送ってくる。そうやって、欲しいモノがすぐ手に入るからハングリーさがないんだよ。

 それと携帯。携帯がないと生きていけないんだ(笑い)。私は『切りなさい』って、ちゃんと言う。門限と一緒で、『ルールを守れ』ということだよ。

 そんな大事な携帯なのに親に料金を払ってもらってる子が多いから、『おまえたち、一応は働いてるんだから、自分で払いなさい』と言うんだ。貯金もしろと言ってる。全部、弟子の将来のためだよ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも