メジャーへの供給源だけじゃない 米「独立リーグ」4つの機能

公開日: 更新日:

 成績不振や故障で一度メジャーから脱落した選手の再生工場という機能もある。元レイズのエースだったスコット・カズミア(現アストロズ・31)はエンゼルス移籍後、球速が130キロ台に低下しメジャーから姿を消した。その後、引退も考えたが、独立リーグで投げているうちに球威が回復。インディアンスに迎えられ、それを足掛かりに完全復活した。

 一度ドロップアウトした元ホープを受け入れて、再チャレンジの場を与える役割もある。マリナーズのトム・ウィルヘルムセン(31)はブルワーズ入団後、マリフアナの吸引が発覚して球界から去った。その後バーテンダーになったが、大リーガーになる夢を捨てきれず、地元の独立リーグ球団に入団して投手生活を再開。それを足掛かりにマリナーズでメジャー入りを果たし、クローザーに上り詰めた。

 この他、独立リーグには、現役生活に未練がある元大リーガーにプレーする場を提供する機能もある。今季、渡辺俊介(38)が所属する独立リーグのランカスターは、半分くらいが元大リーガーで、37歳になる元阪神のフォッサムや41歳になる元ダイエーのネルソンも在籍している。

(スポーツライター・友成那智)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    尽きぬ破天荒エピソード…それでもショーケンが愛された訳

  2. 2

    河合優実が日本アカデミー賞「最優秀主演女優賞」の舞台裏…石原さとみと激しいガチンコ勝負

  3. 3

    教諭体制は日本一も…“国公立の雄”筑波大付属小の落とし穴

  4. 4

    「中居正広問題」ではノーダメージも、夫は吉本芸人…フジ山﨑夕貴アナの育休復帰は正解か

  5. 5

    やす子は人間不信に…友人から借金を頼まれたら「さっさと貸して縁を切る」という新発想

  1. 6

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 7

    「石破降ろし」不発の裏でうごめく与野党の身勝手な思惑…野望ついえた安倍一派は“特大ブーメラン”に真っ青

  3. 8

    愛子さまに、佳子さまご結婚後も皇室に残る案が進展も…皇族数減少の課題にご本人の意思は?

  4. 9

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 10

    数年前から“終活”も 萩原健一さんの知られざる闘病生活8年