コンバート構想浮上の巨人岡本が2人の「枢軸」に引導渡す日

公開日: 更新日:

 悩ましい限りだ。28日の阪神戦に「7番・三塁」でスタメン出場した巨人ドラフト1位ルーキー・岡本和真(19)のことだ。

 1点を失った初回1死一塁。平凡な三ゴロを処理した岡本の送球がそれ、二塁の片岡がはじく間に一、三塁。記録は片岡の失策となったものの、ベンチの原監督を苦笑いさせる新人のまずい守備から痛恨の2点目を失った。阪神先発の藤浪に完封を許し、ヤクルトのマジックはついに「1」となった。

 天王山だった26日のヤクルト戦で値千金の同点打を放ってお立ち台に上がった岡本は、自慢の打撃の方は非凡なものを見せて原監督に「期待感がある。使いたくなる選手」と言わしめる一方、あるコーチに「自信を持っている打撃と守備のレベルが違い過ぎる」と指摘される三塁の守備力が課題となっている。

「チームが貧打にあえぐ中、岡本の打撃は一筋の光明ではある。しかし、内野手だけに守備はもっと大事。三塁で鍛えてみて、一軍でレギュラーを張るレベルに達しない場合は、早い段階で外野に挑戦させようという方針もある。オフになったら早速、外野の練習を始めるかもしれない。ただ、肩は強いが足が遅い。もし外野もダメとなったら、今度は高校時代に慣れ親しんだ一塁へ回さざるを得なくなってくる」(球団関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗