はや“救世主”の声 代表初選出FW南野に「過大評価」と異論

公開日: 更新日:

「ゴール前の救世主」とまで持ち上げたスポーツ紙もあった。オーストリア1部ザルツブルクに所属し、8日のW杯2次予選シリア戦、13日の親善試合イラン戦の日本代表に初選出されたFW南野拓実(20)のことである。

 確かにハリルホジッチ監督の南野評を聞かされると、ついベタボメしたくなるのもムリはない。「左右の(攻撃的)ポジションをこなせ、ゴール前でフリーになり、常に点を取る、(味方に)取らせる位置にいる。近代フットボールに適応している」と高評価。続けて「日本代表はゴール前での効率性に乏しい。そこで彼が必要となる。数年後には、日本代表の効果的な選手になると予測している」と言い切った。

 実際、ザルツブルクでは、主軸選手として結果を残している。

 右足での豪快ミドルシュート、左足での高難度ボレーシュート、混戦からの絶妙シュート、相手DFの背後を抜け出してGKと1対1になり、倒れ込みながらのワザありシュート……。新天地で13戦8得点。ゴール以外に好アシストを何本も決め、非凡な攻撃的才能の持ち主であることは間違いない。しかし、いくらなんでも「救世主」は持ち上げ過ぎである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動