W杯招致活動でドイツ連盟会長らが強制捜査 日本は大丈夫か

公開日: 更新日:

 一連のFIFA絡みの汚職疑惑に関してこのほど、ドイツの捜査当局がドイツサッカー連盟(DFB)の現会長と前会長の自宅などに強制捜査に入った。06年W杯をドイツに招致した際、約9億円がDFBからFIFAに送金され、これが「取引の痕跡がない招致に関する不明朗な金」(地元紙)という疑いを持たれているのである。

「欧州の中ではクリーンといわれるドイツで起きた不祥事です。02年日韓W杯招致、カタールに決まった22年W杯の招致活動で、日本に“アンダーグラウンドのカネ”の流れはなかったのか? 関係者は“ドイツと同じような事件が起きないか?”と不安な気持ちを抱いているでしょう。個人的にもW杯招致に関してアブナイ話を耳にしてきた。たとえば02年W杯の招致期間中、日本と縁の深い大物ブラジル人選手が『オレに2億円くれ。W杯の投票権を持っているブラジル人関係者を紹介してやる』と日本の招致関係者に接触してきた。日本サッカー協会や招致委員会などが直接手を下さないまでも、“意をくんだ団体”が非合法なカネを動かした可能性もありますからね」(スポーツライター・平野史氏)

 決して対岸の火事ではない。ドイツの火の粉が日本に飛んできそうな雲行きなのである──。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  2. 2

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  5. 5

    維新の「議員定数1割削減」に潜む欺瞞…連立入りの絶対条件は“焼け太り”狙った露骨な党利党略

  1. 6

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 8

    「これが寝るってことだ」と感激…女優の岡崎友紀さん変形性股関節症との苦闘

  4. 9

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  5. 10

    公然わいせつ容疑で逮捕→釈放も“連帯責任”…Aぇ! group草間リチャード敬太の芸能界復帰はイバラの道