ブラッターが暗躍 「極秘文書」が語るW杯日韓共催決定の瞬間

公開日: 更新日:

 02年W杯日韓共催決定に際してFIFAの誰が共催を推進したのか、本紙は有力な手掛かりとなる文書を入手した。

 96年6月1日のFIFA理事会で02年W杯の開催地は日本なのか、それとも韓国なのか、投票によって決まることになっていた。ところが――。

「投票の2日前の5月30日にFIFAのトップのアベランジェ会長(当時)ではなく、ナンバー2だったブラッター専務理事(当時=現FIFA会長)から、チューリヒに滞在していた日本サッカー関係者に電話が入ったのです。対応したのは英語に堪能な岡野俊一郎副会長(当時)。そこで日韓共催を持ち掛けられた日本側は、文書化して欲しいと要望したところ、ブラッター氏の署名入りのFAX(写真左)が送られてきました。日本は共催やむなしの状況を知り、アベランジェ会長宛てに<それがFIFAの望みであれば応じる>と書かれたペーパーをFIFAに託したのです」(当時の状況を知るサッカー関係者)

 なぜアベランジェ会長を差し置いて、ブラッターは共催に向けて尽力したか? 韓国は、日本の単独開催だけは阻止したかった。FIFA幹部や理事にアンダーグラウンドなマネーが流れていたとするならば――。ブラッターの「言動」の意味が浮かび上がってくる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  2. 2

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  5. 5

    維新の「議員定数1割削減」に潜む欺瞞…連立入りの絶対条件は“焼け太り”狙った露骨な党利党略

  1. 6

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 8

    「これが寝るってことだ」と感激…女優の岡崎友紀さん変形性股関節症との苦闘

  4. 9

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  5. 10

    公然わいせつ容疑で逮捕→釈放も“連帯責任”…Aぇ! group草間リチャード敬太の芸能界復帰はイバラの道