1億8400万円減のG阿部 それでも「減額制限」回避できた理由

公開日: 更新日:

「その前にファウルを受けて古傷の頚椎ヘルニアが再発していた。痛み止めの注射も打っていたようで、その日の状態次第でスタメンを外れるケースが増えていた。医師からは『今の状態で捕手は難しい。せいぜい代打。決して無理はしないように』と言われていたと聞く。当然、原前監督をはじめとする首脳陣も状態は把握していた。にもかかわらず、前監督は強敵ソフトバンク戦で阿部にマスクをかぶらせるという禁じ手を使い、離脱させてしまった。球団はこの時のケガを前監督による“人災”と認定したのではないか」

■内海は現状維持で更改

 2年前の“貸し”もあった。阿部は6億1000万円のゴジラ松井超えとなる6億2000万円を提示されたにもかかわらず、何と「まだ早い」とこれを拒否。6億円で“男気”サインをしたことがある。

 原前監督の焦りにより被った“迷惑料”と球団に“貸して”いた分。そして来季は一塁を守りながら控え捕手もやってくれと、高橋新監督に期待されている。そんなもろもろの事情を織り込んだ査定だったようだ。

 なお、今季5試合で2勝1敗、防御率5.01だった内海もこの日更改。「成績は本当に最悪。あり得ない数字」と吐き捨てたにもかかわらず、4年契約中のため、阿部より多い年俸4億円の現状維持。いまだに大黒柱の役割を担わされる阿部にとって、どこか腑に落ちない気持ちもあるに違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑