データは上向きなのに 松山英樹「2015年未勝利」の原因は

公開日: 更新日:

 松山英樹(23)の2015年は未勝利に終わった。獲得賞金は375万8619ドル(約4億5100万円)だったが、昨年6月に米ツアー初優勝を挙げたメモリアルから2勝目が遠く、同11月に帰国して勝ったダンロップフェニックスが最後の勝利だ。

 データを見れば昨季(2014-15年)よりも成績はよくなっている。ポイントランクは28位から16位へアップ。トップ10入りは4試合から9試合と安定感が増した。

 では、なぜ勝てなかったのか? 米ツアーに詳しいゴルフライターの吉川英三郎氏は、「慎重になりすぎているのかもしれない」とこう指摘する。

「米ツアーにはバウンスバックというカテゴリーがあります。ボギーを叩いた次のホールで、バーディー以上のスコアを出す確率のことでJ・デイ1位(5勝)、J・スピース5位(同)に対して松山は135位。ボギーを打った直後に取り返そうと積極的に攻めているのか、より慎重になっているのかの差が数字に出ています。ちなみにグリーンを外した(パーオン逃し)ときにパーか、それより良いスコアであがる確率のスクランブリングではスピース4位、デイ2位、松山30位。グリーンを外してもパーセーブできる自信があるから、スピースやデイはボギーを打った後でも攻めている。その違いは勝つためには大きい」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり