国内開幕は1カ月以上先…日本男子プロは何をしているのか

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 アイデアがあれば、いくらだって観客を集めることができる。

 被災地の復興と地域密着を掲げ、一昨年から始まったダンロップ・スリクソン福島オープンの賞金総額は、ツアーでも最も少ない5000万円だ。3日間大会が中心の女子ツアーを含めても、一番安い。それでも昨年は計1万5884人のギャラリーを集めた。

「もちろん松山英樹が出場したことも大きいのですが、地元ファンを優遇しようと、アマチュア向けの予選会を7回開き、小学校で子供向けのイベントを開催したり、地産地消をコンセプトにするなど、地域密着型の新たな取り組みが盛り上がりにつながった。ファンを増やすにはどうすればいいのか。ファンと直接、触れ合うことです。ところが男子プロの多くは、プレーを見せてやっている、という居丈高な態度が抜けきらない。ファンとの距離が縮まらなければ、男子ツアーはいつまで経っても復活できず、廃れるばかりですよ」(前出の宮崎氏)

 選手会は青木功を日本ゴルフツアー機構の会長に担ぎ出して、女子ツアーを盛り上げた樋口久子のように“二匹目のどじょう”を狙う。そんな姑息なことを考えるよりも、開幕戦まで毎日のようにプロ参加のイベントを企画すべきなのだ。男子プロが何もしないのは、怠けているのと同じだ。

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