国内開幕は1カ月以上先…日本男子プロは何をしているのか

公開日: 更新日:

 アイデアがあれば、いくらだって観客を集めることができる。

 被災地の復興と地域密着を掲げ、一昨年から始まったダンロップ・スリクソン福島オープンの賞金総額は、ツアーでも最も少ない5000万円だ。3日間大会が中心の女子ツアーを含めても、一番安い。それでも昨年は計1万5884人のギャラリーを集めた。

「もちろん松山英樹が出場したことも大きいのですが、地元ファンを優遇しようと、アマチュア向けの予選会を7回開き、小学校で子供向けのイベントを開催したり、地産地消をコンセプトにするなど、地域密着型の新たな取り組みが盛り上がりにつながった。ファンを増やすにはどうすればいいのか。ファンと直接、触れ合うことです。ところが男子プロの多くは、プレーを見せてやっている、という居丈高な態度が抜けきらない。ファンとの距離が縮まらなければ、男子ツアーはいつまで経っても復活できず、廃れるばかりですよ」(前出の宮崎氏)

 選手会は青木功を日本ゴルフツアー機構の会長に担ぎ出して、女子ツアーを盛り上げた樋口久子のように“二匹目のどじょう”を狙う。そんな姑息なことを考えるよりも、開幕戦まで毎日のようにプロ参加のイベントを企画すべきなのだ。男子プロが何もしないのは、怠けているのと同じだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する