底なしの巨人賭博汚染 “黒い霧”知る人物「まだいる」的中

公開日: 更新日:

「球界の盟主を自任する巨人が、4人目の野球賭博関与者を出したのは、巨人の看板を傷つけたというより、プロ野球のイメージダウンです。こんな事件が起こるのは、プロ野球の象徴だった巨人のステータスが著しく低下したということです」

 黒い霧事件は当初、当事者たちが八百長の事実を認めず、全否定で逃げ回った。球団の調査も常に後手後手。マスコミの追及によって、後になってボロボロと真実が明るみに出た。暴力団との交際が明らかになり、故意に敗退行為を行った選手が1人、2人と膨らんでいき、やがて6選手が永久追放処分を受けた。

 今回の事件も選手たちは当初、球団の調査で賭博に関与していた事実を否定。笠原は裏社会との関係がウワサされる闇カジノにも出入りしていた。高木に関していえば昨年の秋季キャンプ前、笠原と知人の野球賭博常習者との間で、「笠原に名前を貸していただけ」と、口裏合わせまでしていたという。

 3選手は無期失格処分を受けても、野球賭博を認めるどころか、自分はやっていないとウソをつき続けた。週刊文春の取材をきっかけに球団から再三、事情聴取を受けてもしばらく認めなかったほど。外部からの追及にどうしようもなくなってこうべを垂れる経緯も、黒い霧と酷似している。

 この道はいつか来た道だ。坂井氏が指摘したように「4人目」が5人、6人……野球賭博関与者は底なし沼で広がる気配になってきた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状