積極策で開幕勝ち越し 阪神“超攻撃野球”で親会社ハラハラ

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 阪神の親会社だった阪神電鉄は、06年に阪急と経営統合したが、かつては関西圏の“ちっぽけ”な電鉄会社だった。鉄道会社は人命を運ぶのが仕事だから「安全」を第一に考えるのは当たり前にしても、阪神電鉄の人間は、「今でも保守的で頭が固く、変革を好まない」と言われている。

「それは球団にも言えることだよ」と、あるOBがこう続ける。

「久万元オーナーが、ライバル球団を辞めたばかりの野村、星野を監督に据えて、ずいぶん球団のイメージは変わった。それが岡田、真弓、和田という85年の優勝メンバーが3人続き、奇策や大胆、積極性などとは無縁のつまらないチームになった。金本は阪神で10年間プレーしたが、そもそもは広島生まれでカープ育ち。広島は、新しもの好きで何事にも積極的な人間が多い。だから金本は典型的な広島人。しかもドラフト4位からのたたき上げだ。彼が監督になったとたん、おとなしい阪神の象徴だった鳥谷やサボリの西岡があれだけ変わるんだから楽しみだよ」

 消極的なプレーこそが、進歩や改革を阻むという新監督。ハラハラ、ドキドキの野球は阪神ファンも大歓迎に違いない。

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