積極策で開幕勝ち越し 阪神“超攻撃野球”で親会社ハラハラ

公開日: 更新日:

「超」の文字がつくかは別にして、確かに阪神はこの3試合で「変革」を印象付けた。

 開幕戦の五回には、三塁走者の西岡がメッセンジャーの併殺崩れの間に生還すると、一塁に残ったメッセが2死から盗塁。捕手の悪送球でメッセは果敢に三塁へ進んだ。

 第2戦では、点には結びつかなかったものの、1死一塁から鳥谷が盗塁。五回2死一塁では鳥谷と西岡でランエンドヒットを決めた。

 接戦となった第3戦では、二回に適時打を放った横田にすかさず盗塁のサイン(失敗)を出せば、昨年まで1打席しか立ったことがない4年目の北條を同点の六回1死一塁でまさかの代打起用(三ゴロ)。追いすがる中日打線相手に5人の救援陣をつぎ込み、1点差で逃げ切った。

 開幕2戦目までは、12年目の岡崎にスタメンマスクをかぶらせ、1、2番にはドラフト1位ルーキーの高山(明大)と高卒3年目の横田を抜擢。積極的な攻撃や大胆な選手起用が随所に見られた。

 開幕カードの印象を聞かれた金本監督は、「今日勝つのと、負けるのとでは大きな違いがある。選手たちは何が何でも勝つんだという姿勢、意気込みが感じられた。開幕戦は(チームを)変えていく、変わっていく原点の試合だった。(選手たちは)このスタイルでイケイケで失敗を恐れずやって欲しい」と語った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝