パナソニックOP開催回数 JGTOと主催者で見解真っ二つの裏

公開日: 更新日:

 複雑な事情もある。パナソニックがスポンサーを撤退した大会は、ダイヤモンドカップに吸収され、試合形態(アジア太平洋ゴルフ連盟との共催)が引き継がれた。だからツアーガイドには、パナソニック時代の優勝者名がダイヤモンドカップのページに記載されている。

「前回のツアー撤退は業績悪化というパナソニック側の事情でしたので、多少の後ろめたさもあるようです。となるとさすがに『復活』とは言えず、ダイヤモンドカップにも配慮しなければならない。だからあまり強く主張できなかったのです。とはいえカネを出すのは主催者で、パナソニックオープンの冠で6年間大会を主催した実績もある。それは継続したい。だから“復活”という言い方はせず、“再始動”という言葉を使っているのです」(広告代理店関係者)

 そもそもパナソニックが今回、男子ツアーに復帰したのも、同じ千葉CC野田Cで開催される女子のステップアップツアーの冠スポンサーになったからともっぱらだ。男女大会を同時期に、しかも近くのコースで開催すれば女子プロが前夜祭に参加して、パーティーも華やかになって取引先に喜ばれる。男子ツアーの“開催数”まで頭が回らなかったのかもしれないという指摘もある。いずれにせよ、撤退した後にまた復活というスポンサーに対してJGTOが何の対策も講じてなかったのは確かだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑