最終18番で痛恨ダボ アンを追い詰めた川奈“魔のグリーン”
【フジサンケイレディス】
「本当に信じられない。100%プレーオフだろうな、と思っていたから……」
プレーオフに備えてパット練習をしていた大山志保(38)が、突然転がり込んできた勝利に一番びっくりした。
最終組の1組前でプレーした大山はこの日、4バーディー、ノーボギーの68で回り通算11アンダーで先にホールアウト。
単独首位に立っていたのは16番、17番の連続バーディーで通算12アンダーまでスコアを伸ばした最終組のアン・ソンジュ(28)だった。
前日には大会記録タイの64をマークしており、18番は初日ボギー、2日目バーディーと大きく崩れていない。ところが、フェアウエーからの2打目がグリーン手前の名物アリソンバンカーにつかまると、脱出はピン上5メートルと寄らない。パーパットを1・5メートルオーバーすると、返しも外れてまさかの3パットでダブルボギー。目前で勝利がするりとこぼれ落ちた。
アンはパット巧者として知られ、今季平均パット数(1.7834)はランク6位。パーセーブ率(89.8148)はランク2位と安定感がある。