老人のワガママで大会出場 青木功JGTO会長途中棄権の愚

公開日: 更新日:

中日クラウンズ】

 話題作りなのか、現役のつもりなのか。

 青木功日本ゴルフツアー機構(JGTO)会長(73)がツアーに出場した。JGTO会長がレギュラー大会に出るのは史上初で、73歳7カ月での出場は史上最年長記録更新だった。しかし、9番ホール終了後、右足痛を訴えて棄権。何とも締まらない結末となった。

 青木は「人を育む」をテーマに掲げて今年3月、新会長に就任。前日には「オレが頑張る姿を見せることで“無言の育む”じゃないけれど、若い子たちもやらなくちゃと思ってくれれば。いくつ叩こうがやるったらやる」と意気込んでいたが、自分が試合に出ることで「人を育む」ことができると思っているとしたら、大きな勘違いではないか。

「何が『人を育む』なのか。試合に出ると聞いた瞬間、こうなることは予想がつきました」と、評論家の宮崎紘一氏がこう続ける。

「本来、青木に求められるのは、その知名度を利用して企業に働きかけて大会スポンサーを増やすことです。永久シードを持つ青木が試合に出ると言ったら、誰も止められず、老人のわがままにしか見えない。就任会見で松井功副会長が『試合に出ている場合じゃない。会長として企業を回ってもらう』と言っていたが、要するに危機意識ゼロ。何もやってないことがよく分かります。みっともないというか、世間に恥をさらしただけです」

 そもそも、人のふり見て我がふり直すだけの能力が男子プロにあれば、ツアーはジリ貧になっていない。プレーする姿を見せるのではなく、口やかましく叱咤するのが青木の役目なのだ。それがちっとも分かっていないようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変