パット不調の成田美寿々 「ラインは曲線的に」は正しいか

公開日: 更新日:

【リゾートトラストレディス】

 成田美寿々(23)が初日68で回り、首位と1打差2位タイと久々に好スタートを切った。今季はこれまで10試合に出場してトップ10が一度もなく、予選落ち5試合と成績不振が続いている。とくに平均パット数(1.8562=ランク47位)がここ5年間で一番悪い。

 ホールアウト後、「機械的に真っすぐ、真っすぐとパットしていた私が、感性を生かしてラインを作るパッティングになってきた。直線的じゃなく、曲線的にラインをつくっていって、ボールの転がっていくイメージができている」と語った。

 ラインは曲線的につくる、は正解なのか。

 山本昌夫プロが「ボールの打ち出しは真っすぐが基本です。真っすぐなラインが決まらなければ曲がる幅も分からない」とこう続ける。

「カップまでの距離や傾斜によって真っすぐに打ち出す距離は変わりますが、最初から曲がるラインはありえない。打ち出しからフックやスライスと曲がりを前提にパットすると、ラインに乗せようとフェースが開いたり、閉じたりする。するとボールに横回転が加わったり、インパクトが弱くなって転がりも悪くなる。成田が曲線的にラインをつくってカップインしているうちはいいのですが、いったん入らなくなると修正するのが難しい打ち方といえます」

 その昔、青木功が大きく曲がるラインを一発で沈めると、「ほら、(ラインは)真っすぐだっただろ」と語ったのは有名な話だ。曲線的なラインをつくっているようでは、成田の2位発進もフロックに過ぎない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝