男子ハンマー投げ 室伏は“論功行賞”で5度目の五輪有力視

公開日: 更新日:

 室伏は「今は日本選手権でベストを尽くすことしか考えていない」とリオ五輪出場に関しては言葉を濁した。参加標準記録についても「それは考えていない」と言うものの、条件をクリアできなくても5度目の五輪切符が転がり込む可能性が出てきた。

 五輪出場にはIAAFの「招待枠」がある。日本選手権に出場して3位以内に入り、なおかつ日本陸連の強化委員会の推薦があれば、望みが出てくるのだ。

 今回、男子ハンマー投げにエントリーしたのは室伏も含めて19人。自己ベストが参加標準記録に達している選手は皆無だけに、室伏が「3位以内」に入るチャンスは十分にある。

 最終的にIAAFの判断になるが、室伏はIAAFの選手委員を務めるなど、世界的に見ても陸上界の功労者。これまでの実績も加味され、論功行賞としてリオ五輪への出場権を与えられるともっぱらだ。ハンマー投げの競技人口は海外を見渡してもまだまだ少ないだけに、元金メダリストの存在は競技の普及拡大にもプラスになる。リオのフィールドでは室伏の姿が見られそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず