プロはわずか100人…小国アイスランドが残したインパクト

公開日: 更新日:

 実力差がスコアに表れた――と言ってしまえばそれまでだが、欧州選手権(ユーロ)でジャイアントキリング(大番狂わせ)を演じてきたアイスランドの息の根を止めたのが、ホスト国にして優勝候補のフランスだったことを思えば、少しは大惨敗のショックも和らぐことだろう。

 ユーロ準々決勝の4試合目・フランスとアイスランドとの一戦は、前半終了間際の連続ゴールで決まった。序盤にFWジルー、MFポグバのゴールで2点のリードを奪ったフランス。このまま後半に入ればアイスランドに逆転の目があったかもしれない。しかし、今大会絶好調のFWペイェとFWグリエスマンが前半43分、45分と立て続けにゴール。後半に2点を返したアイスランドの“夢見心地のユーロ”は、この時点で終幕した。

 それにしてもアイスランドの8強入りは痛快だった。人口33万人。群馬県前橋市、福島県郡山市などと同レベルの規模でプロ契約選手は100人ほど。そんなサッカー小国が初めてユーロに出場し、準々決勝に駒を進めるとは、アイスランド国民でさえ想定外だったはず。

 さすがに「試合を重ねるごとにチーム状態が目に見えて良化していったフランス」(サッカージャーナリスト・六川亨氏)にはかなわなかったとはいえ、アイスランドの大健闘がユーロを盛り上げたのは間違いない。

「4強が出揃い、注目は事実上の決勝戦となるドイツ─フランス戦(日本時間8日午前4時キックオフ)です」と前出の六川氏がこう続ける。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋