金本監督円陣でゲキも 虎中堅&ベテランに漂う白けムード

公開日: 更新日:

 二回の攻撃前だった。阪神ナインはベンチ前で円陣を組み、その中央で金本監督は選手にハッパをかけた。

 厳しい口調に、即奮起したのは金本チルドレンだった。この回、2死一塁から7番中谷が初ヒットをセンターへはじき返すと、四回、六回、八回にも安打を記録。プロ入り初の4安打とひとり気を吐いた。

 チルドレンといえば、5番北條は4タコに終わったものの、6番江越は2本の二塁打でチャンスをつくった。

 一方、監督の声に「無反応」だったのが、生え抜きの中堅とベテラン。1番上本は5タコ1三振。前日は約1カ月ぶりのホームランを打った2番鳥谷も、3タコ2三振(2四球)とブレーキだった。相変わらずの拙攻により9安打1得点の打線は、好投を続けていた左腕岩崎を援護できなかった。

 それにしても、高校野球じゃあるまいし、プロ野球の監督が円陣の真ん中で大声あげるシーンは珍しい。監督の険しい表情と怒声は、一軍経験の浅い選手たちにはある程度の効果はあっても、13年目の鳥谷や8年目の上本選手会長あたりは、逆に白けていたのではないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  3. 3

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  4. 4

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  5. 5

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  1. 6

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  2. 7

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  3. 8

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  4. 9

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  5. 10

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理