虎新人・青柳 打者泣かせの“ノーコン”でG戦初登板初勝利
この日も荒れた。巨人戦初登板でプロ2勝目を挙げた阪神のドラフト5位新人・青柳晃洋(22=帝京大)。7回をわずか1安打に抑える好投でチームの連敗を3で止め、「出来すぎと言えば出来すぎだけど、期待して送り出していますから」と金本監督を喜ばせたが、内心はヒヤヒヤだっただろう。
7回で4四球。球団の新人右腕としては57年ぶりとなる初登板初先発初勝利を挙げた先月1日の楽天戦で5回5四死球を与えたのと同様に制球が定まらなかった。
この日が5試合目の登板で、計22回3分の2を投げて18四死球。制球難が大量失点につながるケースもある一方、球の行く先は球に聞いてくれという特徴が、下手投げと横手の中間という変則フォームと相まって、打者には恐怖心を与えている面もあるから、ベンチとしては厄介だ。
「すごくうれしい。初の巨人戦ですごい緊張しましたが、初回から野手の方が点を取ってくれたのでラクな気持ちで投げられました」
満面に笑みを浮かべてこう言ったヒーロー。ラクな気持ちで投げて4四球。金本監督は今後もヒヤヒヤさせられそうだ。