由伸監督“和やか報告”も…3年契約の真の怖さは「2年目」

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 読売グループ本社の内山社長はさらに凄く、「監督がこの体たらくで辞めますと言うのか、来年も頑張りますと言うのか」と容赦のない言葉。堀内監督が「去就の問題は向こうに聞いてくれ。オレは雇われの身。続投? 聞いてねえ!」と爆発したほどだった。何とか2年目は迎えられたが、7月のオーナー報告ではこんなことがあった。

「どこに問題があったのか、どうしてこうなったのか説明を受けた。その上で残り試合をどう戦っていくか、固有名詞も出た。私から真剣なプレーを見せて欲しい、フレッシュな若手を使って欲しい、との要望を伝えた」

 こう明かしたのは滝鼻オーナーである。今年と状況は酷似するが、結局、その年のオフにクビにした。堀内監督も3年契約の2年目だった。

 巨人はこの日、阪神に抑えられ零封負け。借金は4、広島とは再び10ゲーム差に開いた。試合を観戦した渡辺主筆は高橋監督について「最高の頭脳の持ち主。理性でコントロールする能力がある最高の人材」と絶賛したが、褒めてもらえるのも今のうち。3年契約2年目の怖さは、巨人の歴史が証明している。

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