中日の次期監督は“貧乏くじ”…派手な補強なく若手も停滞

公開日: 更新日:

 このままでは来年も厳しい戦いを強いられるだろう。

 中日は22日の巨人戦でサヨナラ負け。借金は20に膨み、97年以来の最下位確定が迫っている。

「最近は福田や阿部といった中堅を積極的に使っているが、国内FA権を取得した平田、大島が他球団に流出する可能性がある。このオフ、投手も野手もしっかり補強しないことには……」

 とは、某中日OBだ。

 もっとも、中日の周辺からは、補強についての話はとんと聞こえてこない。今オフのFA市場には、西武の岸、オリックスの糸井らがいるものの、今のところFA補強にもあまり積極的ではないといわれている。平田、大島が移籍しても、助っ人やドラフトで穴埋めするか、もしくは今いる選手たちの底上げに期待するしかないともっぱらだ。

 助っ人については主砲のビシエドをはじめ、当たりが多い一方で、落合GMが就任後に獲得した新人は、大学、社会人の即戦力ばかりを指名しておきながら、からっきしだ。

「とくに、高校生の指名がゼロだった14年ドラフトの選手は、全体的に成長の兆しが見えてこない。今季、経験を積んだ15年ドラフト1位左腕の小笠原、同2位右腕の佐藤、同3位捕手の木下がどこまでやれるかだけど、一軍でバリバリやるには、まだまだ時間がかかるだろうね」(前出のOB)

 この日は、一部スポーツ紙で辻一軍作戦兼守備コーチの西武監督招聘が報じられたが、平田、大島といった主力以外に主要コーチまでもが退団なんてことになれば、それこそ次期監督は火中に飛び込むようなもの。果たして引き受け手は現れるのだろうか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  2. 7

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  3. 8

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  4. 9

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する